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学会誌「放射線化学」の紹介 放射線化学 若手の会 リンク 事務局

■2015 No.99  [PDFファイル・全ページ(4.0 MB)
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  • 巻頭言
  • 受賞記事
    • Pulse Radiolysis Studies of Water and Alcohols at High Temperatures and Supercritical Conditions
      Mingzhang Lin (USTC, China)  [PDFファイル(346 kB)
    • In the present article, some studies on the pulse radiolysis of high temperature and supercritical water are summarized. The temperature and density effects on the absorption spectrum of hydrated electron, the yield of water decomposition products, and reaction rate constants are addressed and discussed. Meanwhile, the temperature effects on the absorption spectra of solvated electron at elevated temperatures have been also stated. These investigations are expected to be useful for the modeling of water radiolysis in supercritical water cooled reactors (SCWR) and for a better understanding of fundamental knowledge in radiation chemistry as well.

    • 機能分子のパルスラジオリシスの新展開
      真嶋 哲朗(阪大産研)  [PDFファイル(887 kB)
    • 2014年9月に,「機能分子のパルスラジオリシスの新展開」と題する研究で,日本放射線化学会より放射線化学賞を受賞し,その記念として本稿を執筆しました.最初に私の放射線化学研究の経緯と,我々の放射線化学研究の全貌を紹介し,特に,2009年以降に行った研究を,(1)パルスラジオリシスによるラジカルイオンの性質に関する研究,(2)パルスラジオリシスによるラジカルイオンの反応に関する研究,(3)パルスラジオリシスによる生体化学の研究にまとめ,特に(1),(2)を中心に説明しました.我々の研究を含むパルスラジオリシスの研究は,酸化還元反応が関係するあらゆる物質の性質,化学反応の解明に深く関係し,例えば,電荷輸送材料・発光材料・太陽電池,環境浄化型光触媒などの先端材料の機能発現や,また生体系の構造変化・機能発現の解明と,更なる機能性向上に密接に関係しています.

  • 展望・解説
    • 産総研Sバンド小型リニアックとその応用
      平 義隆,黒田 隆之助(産総研)  [PDFファイル(727 kB)
    • フェムト秒テクノロジープロジェクトの一環として開発されたサブピコ秒電子ビームを発生できる産総研Sバンド小型リニアックの概要とレーザーコンプトン散乱(LCS)硬X線源とコヒーレントテラヘルツ波源の開発について述べる.LCS-硬X線には,エネルギー可変,準単色といった特徴があり,生体軟組織への感度が高い位相イメージングの開発を進めている.また,コヒーレントテラヘルツ波に関しては,その発生手法に関する研究や実際にテラヘルツ波をサンプルに照射し,その透過強度測定やイメージングを行っている.

    • 宇宙塵計測と微粒子の超高速加速
      柴田 裕実(阪大産研)  [PDFファイル(845 kB)
    • 太陽系や生命の起源の重要な鍵を握ると考えられる宇宙塵を調べるために,月・惑星探査機に測定器を搭載し,「その場」で宇宙塵の物理・化学的性質を計測できる装置や宇宙塵を壊さずに捕集し,地上で回収する装置を開発している.特にピエゾ圧電素子を用いた検出装置,衝突電離を利用した検出装置,衝突電離とTOF型イオン質量分析器を組み合わせた装置などを重点的に開発してきた.これらの開発に欠かせない静電加速器による超高速ダスト加速器の開発を日本でも行い利用できるようになったので,これらの観測装置や加速器について紹介する.

  • 放射線利用紹介
    • KEK低速陽電子実験施設共同利用ステーションの最近の成果と開発状況
      和田 健(KEK)  [PDFファイル(63 kB)
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  • 討論会の話題から
    • Excess Electrons in Irradiated Glassy Ionic Liquids
      Elizaveta V. Saenko, Ekaterina S. Shiryaeva (Lomonosov Moscow State University, Russia), Kenji Takahashi (Kanazawa University), Vladimir I. Feldman (Lomonosov Moscow State University, Russia)  [PDFファイル(297 kB)

    • 水溶液とゼオライトとの混合物中でのガンマ線照射による2-chlorophenolの分解
      熊谷 友多(原子力機構)  [PDFファイル(311 kB)

  • 書評  [PDFファイル(43 kB)
    • Applications of EPR in Radiation Chemistry, Anders Lund and Masaru Shiotani (Eds.)
      駒口 健治(広大院工)

  • 会員のページ  [PDFファイル(109 kB)
    • 宮崎哲郎先生のご逝去を悼む  新坂 恭士(金沢工業大学)
    • 宮崎哲郎先生を偲ぶ  熊谷 純(名大エコ)

  • 海外レポート  [PDFファイル(181 kB)
    • 留学体験記  澤田 真一(原子力機構)
    • IRaP2014参加報告  竹中 怜,花崎 祐(早大理工研)
    • 11th International Workshop on Positron and Positronium Chemistry参加報告  山下 琢磨(東北大院理)

  • ニュース  [PDFファイル(253 kB)
    • 日本原子力学会「2014年秋の大会」参加報告(1)  永石 隆二(原子力機構)
    • 日本原子力学会「2014年秋の大会」参加報告(2)  野澤 一太(阪大産研)
    • 2014年度放射線化学若手の会「夏の学校」報告  塚本 淳志(早大理工研)
    • 第9回高崎量子応用研究シンポジウム参加報告  佐伯 誠一(原子力機構)
    • NPC2014およびRADEM'14参加報告  端 邦樹(原子力機構)

  • お知らせ  [PDFファイル(117 kB)] 
    • 第15回 ICRR2015のおしらせ  吉田 陽一(阪大産研)
    • 先端放射線化学シンポジウムおよび夏の学校のご案内  越水 正典(東北大)

  • 本会記事  [PDFファイル・これ以降全て(56 kB)
    • 事務局より:理事会議事録等  平出哲也(原子力機構,事務局)

  • 賛助会員名簿

■2014 No.98  [PDFファイル・全ページ(4.5 MB)

  • 巻頭言
  • 展望・解説
    • カロリメータを用いたX線自由電子レーザの強度測定
      加藤 昌弘,田中 隆宏,斎藤 則生(産総研)  [PDFファイル(370 kB)
    • X線自由電子レーザ施設のSACLAにおいて,光子エネルギー4.4 keV-16.8 keVのX線自由電子レーザのパルスエネルギーを,極低温カロリメータを用いて測定した.極低温放射計は液体ヘリウム温度で動作させる検出器であり,X線自由電子レーザをキャビティで吸収し、温度上昇からパルスエネルギーを求める.パルスエネルギーは最大でおよそ100 µJであり,測定の不確かさは1.1 %から3.1 %であった.不確かさは主にX線自由電子レーザの強度のふらつきに起因する.さらにこの結果に基づき, SACLAに導入されているオンラインビームモニタの出力を校正した.今後SACLAで実施される研究において信頼できる強度を提供できるであろう.近年開発した常温で動作するカロリメータについても概要を述べる.

  • とぴっくす
    • VIPポリマーゲル線量計による炭素線線量分布評価手法の検討
      前山 拓哉,福西 暢尚,石川 顕一,古田 琢哉,深作 和明,高木 周,野田 茂穂,姫野 龍太郎(理研),福田 茂一(放医研)  [PDFファイル(745 kB)
    • ゲル線量計を用いた重粒子線の三次元線量分布の評価手法の開発を進めている。本研究ではVIPゲル線量計を用いて炭素線(135 AMeV,290 AMeV)に対する線量応答分布を測定し,ゲル線量計感度のLET依存性を評価した.また,この結果を用いゲル線量計を用いた不均一照射時の線量分布評価も行った.結果,ゲル線量計の感度は線量平均LETでは一意に決まらないが,LETの分布を考慮することで実験結果を説明できることがわかった.また,PHITS計算結果と不均一照射時に得られたゲル線量計の分布を比較したところ,本実験条件での精度は線量で10 %,飛程位置で1 mm-2 mmであった.

    • J-PARCミュオン施設(MUSE)
      三宅 康博(KEK/J-PARC MUSE)  [PDFファイル(1.5 MB)
    • 日本は,歴史的にみて中間子科学との関わりが深く,湯川秀樹博士によって中間子の存在が予言された国として有名である.この新しい中間子(パイオン)は実際に発見され,大型加速器によって人工的に作り出す事ができる.今ではパイオンや,パイオンが崩壊して生まれる正・負ミュオン(μ±)を,ビームとして容易に得ることが可能である.日本でも世界に先駆けて,1980年に東京大学理学部中間子科学研究施設(現,KEK-MSL)が発足した.陽子シンクロトロンからの陽子ビームを用いたパルスミュオン源である.瞬時強度が強く,RFやレーザー等の極端条件と同期することができる“パルス”という特徴を生かして,数々の研究手法が培われ,幅広い研究が育くまれてきた.しかしながら,ビーム強度(500 MeV/6 μA)という観点からは,世界標準であるTRIUMF,PSI等のDCミュオン源,英国ISIS,理研RALのパルスミュオン源に比べると,2桁-3桁も見劣りしていた.このような状況を打破し,日本国内に大強度ミュオン源を誕生させ,再びミュオン科学研究の“世界の研究拠点”にする事が,日本のミュオン研究者達のここ十数年来の夢であった.JHF計画を経て,2000年12月,J-PARCプロジェクトの建設が認可された.3 GeV/333 μA(1 MW)陽子ビームを用いたJ-PARCミュオン科学実験施設(MUSE)では,数本のミュオンビームラインが既に完成し,2009年12月には,KEK-MSLの400倍,理研RALの強度を越える世界最高強度のsパルス状ミュオンが生み出され,まさに次世代の科学研究が飛躍的に展開されつつある.

    • 早稲田大学先端電子線加速器の開発と現状
      坂上 和之(早大)  [PDFファイル(498 kB)
    • 早稲田大学では光陰極高周波電子銃による小型電子加速器システムを構築し加速器研究・その応用研究を行っている.これまでの継続的な加速器開発によってピコ秒からマイクロ秒の可変時間幅,かつ幅広い線量に調整可能な加速器システムが実現出来ている.これにより我々の行っているパルスラジオリシス研究にも一定の進展がみられている.また,最新の加速器開発として極短電子パルス生成用電子銃や高周波偏向空胴開発を行い,フェムト秒の電子パルス生成も行っている.本稿では早稲田大学加速器システムの現状と最新の開発状況に関して報告する.

  • 連載講座
    • V. M. ビャーコフ・S. V. ステパノフ 放射線化学の基礎 −放射線分解初期過程− 第7回
      岡 壽崇(東北大),小林 慶規(産総研)  [PDFファイル(149 kB)

  • 放射線利用紹介
    • 東北大学電子光理学研究センターの利用紹介
      菊永 英寿(東北大電子光)  [PDFファイル(571 kB)

  • 会員のページ  [PDFファイル(25 kB)
    • 岡田漱平氏,平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞  編集委員会

  • 海外レポート  [PDFファイル(162 kB)
    • 13th International Workshop on Radiation Damage to DNA参加報告  島田 紘行(農工大)
    • GRC on Radiation Chemistry 参加報告  神戸 正雄(阪大産研)

  • ニュース  [PDFファイル(418 kB)
    • 先端放射線化学シンポジウム報告  越水 正典(東北大院工)
    • 第15回放射線プロセスシンポジウム参加報告  大山 智子(原子力機構・高崎)
    • 第51回アイソトープ・放射線研究発表会 参加報告(1)  高橋 篤史(早大理工研)
    • 第51回アイソトープ・放射線研究発表会 参加報告(2)  籔内 敦(KEK)
    • APSRC2014参加報告(1)  駒口 健治(広島大院工)
    • APSRC2014参加報告(2)  鳩本 大祐(阪大院工)
    • APSRC2014参加報告(3)  日名田 暢,塚本 淳志(早大理工研)
    • APSRC2014参加報告(4)  藤枝 美菜(東大院工)

  • お知らせ  [PDFファイル(202 kB)] 
    • APSRC2014 兼 第57回放射線化学討論会  山下 真一,工藤 久明,勝村 庸介(東大院工)
    • 放射線化学賞の選考結果について  中川 和道(日本放射線化学会)
    • 第15回 ICRR2015のおしらせ  吉田 陽一(阪大産研)

  • 本会記事  [PDFファイル・これ以降全て(53 kB)
    • 事務局より:理事会議事録等  平出哲也(原子力機構,事務局)

  • 賛助会員名簿

最終更新日: 2016年10月31日